4月に読書会で扱った短編小説、安部公房『デンドロカカリア』で主人公のコモン君が返信したとされる植物に会いに行こう、という特別企画を行いました。
デンドロカカリアは東京大学が管理する小石川植物園にあるとされています。
5月4日はみどりの日、植物園は特別に無料開放されていました。天気にも恵まれ、「植物にとっても晴れの日」でした。
参加者は計5名、読書会に来たことある人も、そうでない人もいました。
デンドロカカリアは小笠原諸島の固有種なので、温室に展示されているのは事前情報として知っていました。
展示の説明には安部公房『デンドロカカリア』のモデルになったという記述を発見しました。
この辺にあるのかな、と思ってみんなで探したのですが、見つかりませんでした。
職員の人によると元気がない植物は別の場所に移すことがあるそうです。元気がなかったのでしょうか…?
目当ての植物は見つかりませんでしたが、気を取り直して植物園を散策することに。
温室の近くにはニュートンのリンゴがあったり
(ニュートン生家のリンゴの接ぎ木)
メンデルのブドウがあったり
(遺伝で有名なメンデルが実験に用いたブドウの分株)
その他、薬園保存園や分類園など、なかなか面白かったです。
本を読むのも大事ではありますが、実際に現地に行って、見て、肌で触れる経験もまた大事だと思います。
楽しかったので、このような企画はまたやってみたいですね。
5月読書会は13日(月)19:00〜21:00に行います。
課題文は小川洋子『ひよこトラック』です。
たくさんのお越しをお待ちしています。